相続税は、相続財産の価額から被相続人が残した借入金などの債務や葬式にかかった費用を差し引いて課税価格を計算します。これを債務控除といいます。
債務控除をしてもらえるもの・してもらえないものについて見ていきます。
■債務控除をしてもらえるもの(主なもの)
①銀行や個人からの借入金
個人からの借入金の中でも特に親族からの借入金については、実態として借入があったかどうかの判定が必要です。
②公租公課(国や地方公共団体に納める税金や負担金)
相続発生後に支払う準確定申告の所得税・消費税や住民税、固定資産税などの税金や社会保険料などです。
③連帯債務(連帯債務者が弁済不能の場合に限る)
夫婦や親子などが連帯して負担する債務において、連帯債務者が弁済不能であり、被相続人が弁済しなければならないなど求償権を行使しても弁済を受ける見込みがない場合は、被相続人が負担すべき部分のみが対象となります。
次に債務控除をしてもらえないものを見ていきます。
■債務控除をしてもらえないもの(主なもの)
①墓地や仏具など非課税財産に関する未払金
お墓や神棚・仏壇などの非課税財産に係る未払金および購入費用は、債務控除の対象になりません。
②保証債務
債務者と保証人で契約した保証債務は原則として債務控除できませんが、債務者が弁済不能等の事情がある場合は控除可能なことがあります。
相続問題は、税の計算や手続きに難しい点があり、一般の方だけでは対応が困難となります。
そのため、相続問題に精通した専門家に早期に相談することをおすすめします。相続に関する相談は梶井会計事務所にお任せください。
梶井会計事務所では、会社企業、設立、相続の分野を中心に、世田谷、目黒区、品川区、港区を重点的に、相談を行っております。
日々相談に応じている専門家が親身に対応しますので、お気軽に当事務所までご相談ください。
相続税の債務控除の対象となる財産・ならない財産
梶井会計事務所が提供する基礎知識
-
事業計画を立案
会社を設立する場合には、その会社が今後どのように事業をスタートさせ、どのような機関を用意し、業務をどの...
-
不動産を相続すると発生...
土地・家屋などの不動産に関する相続は、皆様の多くが経験します。この記事では、土地・家屋などの不動産を相...
-
個人事業主でも創業融資...
事業を立ち上げる際には、事業を行うための資金が必要になります。 しかし、資金をすべて自己資金で賄...
-
会社設立前の準備
会社設立をするには様々な事柄について事前に決定しておく必要があります。 ■商号(会社法27条2号) ...
-
出資金(資本金)の払込み
発起人は、金銭の払込み・現物の給付等を行います。(会社法34条1項本文) ■払込み 金銭の払込みは払...
-
事業承継
事業承継とは、閉鎖を予定する会社や同族会社のオーナー社長が、親族や従業員に、あるいはM&Aの相手方に事...
-
決算月はいつにしたらい...
法人の場合、起業の際に決算月を決めなければなりません。 決算月と言えば3月というイメージがありま...
-
基本的事項の決定
会社法上、定款に必ず記載しなければならない事項が定められています。 この事項のことを絶対的記載事項とい...
-
相続税の債務控除の対象...
相続税は、相続財産の価額から被相続人が残した借入金などの債務や葬式にかかった費用を差し引いて課税価格を...
よく検索されるキーワード
-
起業支援・会社設立に関するキーワード